2025/8/19

ハムスターオズの日常の完結に寄せて

2025年8月16日に発売された『ハムスターオズの日常18 エンディングノート』をもって、「ハムスターオズの日常」シリーズは完結を迎えました。連載当初から応援してくださった読者の皆様、本当にありがとうございます。

この物語は、第1巻で秋から始まりました。続く第5巻からは冬編がスタート。ウィンタースポーツや冬の情景を描くことでネタが尽きることもなく、順調に第8巻まで進めることができました。しかし、第8巻の制作中には、この先どう展開していくべきか、じっくり考えるようになっていました。

このシリーズは、少なくとも17巻以上続く、私にとっても思い入れの強い作品になるだろうと感じていました。だからこそ、それにふさわしい、心に残るエンディングを用意したいという思いが強くなっていきました。

そして第8巻の最後に「オズにとって元気に遊びまわれる最初で最後の冬がもうすぐ終わろうとしています」と記した時点で、最終的にはオズの死をもって物語を締めくくることを決意しました。ただ、作中の子供たちの成長との時系列を合わせるために、最終的にはその時期にオズは「けがをしていた」という設定に変更しました。

物語を締めくくるための重要なキャラクターとして、第10巻からポポを登場させました。この段階で、物語の結末はほぼ固まり、最終巻まで一気に制作を進めることができました。

連載を通して、表現として物足りない部分や、もっと物語を広げられたのではないかと感じる部分もあります。しかし、現時点での私の力は全て出し切ったと納得しています。

「ハムスターオズの日常」は、バリーシリーズから登場したジェリー、レビー、ココなど、これで終わりにしてしまうには惜しい魅力的なキャラクターがたくさん登場しました。もし機会があれば、彼らのサイドストーリーや続編、あるいはオズのアナザーストーリーなどで、再び皆様にお届けできたら嬉しいです。

ただ、現状ではすぐに新作を制作・発売する予定はありません。創作活動は続けていきますので、いつかまた、新たな物語を通して皆様とお会いできることを願っています。

2025年8月19日
MOONLIGHT SAKURA

動物たちの日常　”ハムスターオズの日常 18 ”エンディングノート”を発売しました。

「日記に綴られた命の物語――別れと愛情に涙する、シリーズ完結編」『オズの日常』第18弾は、シリーズの集大成にふさわしい感動の最終話です。仲間…