ハムスターオズの日常の完結に寄せて

2025年8月16日に発売した『ハムスターオズの日常18　エンディングノート』をもちまして、オズシリーズは完結となりました。

1巻が秋から始まり、5巻から冬編がスタート。ウィンタースポーツや冬の風物を題材にしたことでネタに困ることもなく、8巻まで順調に進めることができました。
ただ、8巻の制作中には「四季を描き終えた後をどうしようか」と考えるようになり、少なくとも17冊以上続く思い入れのある作品になると感じたため、それにふさわしいエンディングを用意したいと思いました。

8巻の最後に「オズにとって元気に遊びまわれる最初で最後の冬がもうすぐ終わろうとしています」と記した時点で、最終的にはオズの死で幕を閉じることを前提にしていました。ただし子供たちの成長との時系列が合わないため、最終的にその時期はオズは“けがをしていた”ということにしました。
そして、物語を閉じるためのキーパーソンとして10巻からポポを登場させ、この段階で締めのシナリオはある程度固まりました。

16巻以降は作画以外は順調に進み、一気に完成までたどり着けました。表現として物足りない部分や、もっと広げられた部分もあるかと思いますが、現状の力量では納得できるところまで描ききったと思っています。

この作品には、バリーシリーズから登場していたジェリー、レビー、ココなど、これでサヨナラするには惜しいキャラクターもいます。機会があればサイドストーリーや続編、あるいはオズのアナザーストーリーなどで再登場させたい気持ちもあります。

ただ現状では結果が伴っていないため、制作自体は続けますが発売は当面見送ることになると思います。
今後の活動としては、当初A4サイズで制作していた紙書籍をB5サイズに変更する作業を進めています（対象はオズ1巻～8巻、シマエナガ1巻～3巻）。あと2～3日で完了予定です。
また、『北の大地のシマエナガ』の続編も制作中で、8巻まで進めたところで一度休眠にする予定です。

創作活動を通して、また皆さまとお会いできることを願いつつ、ここにご挨拶とさせていただきます。

2025年8月19日
MOONLIGHT SAKURA